こんにちは
TSI船着久稔です。
CRO保険、CROの皆様はいずれかの保険会社で加入いただいていると思いますがポイントがありますので、今日はその辺りをご案内します。
CROのリスクのほとんどが「クライアントに対する経済賠償」と言ってもいいと思います。モニタリングにミスがあって試験をやり直さなければならなくなった。やり直しの費用を賠償請求されたなどです。
実際、保険金支払い事故の大半は「割りつけミス」や「インフォームドコンセントが不十分だったのでデータとして使えない」とクライアントから言われて賠償請求を受けることがほとんどです。
ご加入いただいているCRO保険、是非確認してください。
ポイントは2つです。
○経済損失賠償を担保しているか
○「無対物」(データ)の損失損壊等による試験のやりなおしに対応できるか。
「無対物」とは、EDCデーターや取得した被験者のデータ等で、いわゆる「物」ではないものです。一般業種であれば「データー復旧」して間に合わせることが出来るものも、DMに支障をきたして、「試験のやり直し」をクライアントから求められた場合、この無対物を対象としたE&Oに保険をカスタムしていないと保険で対応できないことになります。
弊社で取り扱うCRO保険には基本的に「無対物」を復活担保(普通約款では免責ですので)させる特約を付けるようにしていますが、補償対象としていないと不安ですし、保険付保を求めるクライアントからは「補償範囲としてください」となる場合が多いです。
でも、担保範囲かどうか解からないケースは少なくないですよね。
保険会社に、何も伝えることなくCRO保険を依頼すると担保していないプランで契約している場合が多いようです。
もちろん理解して「必要ない」ということで保険契約がされている場合は問題ないです。
CRO保険は、まだまだ保険会社も契約者様も双方理解が足りないまま契約されていることが多いのです。
理由はCROという業務を保険業界が理解していない。CROの会社も保険の細かい特約は理解していないというスレ違いから起こるのですが、前記の2つのポイントはぜひ確認してみてください。