皆様、こんにちは。 株式会社TSI、代表の船着(ふなつき)です。 日頃より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、この度、私事ではございますが、「保険仲立人(保険ブローカー)」の試験に無事合格いたしましたことを、ご報告させていただきます。
なぜ今、保険仲立人なのか
私がこの資格取得を目指したのには、明確な理由があります。
それは、私たちが営む「保険代理店」という立場と、私が本来目指すべき「常にお客様の側に立ち、お客様にとっての最善を追求する」という理想とのギャップを、より深く考えるようになったからです。
ご存知の通り、私たち「保険代理店」は、保険会社から委託を受け、保険会社の代理人として保険商品をご提案・販売する立場にあります。もちろん、その中でも常にお客様の意向を第一に考え、誠実な業務を行ってきた自負はございます。
しかし、一方で「保険仲立人(ブローカー)」は、法的な立ち位置が全く異なります。 ブローカーは保険会社から独立し、お客様(保険契約者)からの委託を受け、「お客様の代理人」として行動します。お客様のリスクを分析し、最適な保険の形を設計し、お客様の代理人として保険会社と交渉を行うのが仕事です。
「保険会社側」の立場ではなく、真に「クライアント側」に寄り添った仕事をする。 この資格の勉強を通じて、その職責の重さと専門性の高さを改めて痛感し、これこそが私がTSIで実現したい姿であると確信いたしました。
業態転換へのハードルと、現在の決意
この試験合格を機に、TSIを保険代理店から保険ブローカーへと業態転換することも、本格的に検討を開始いたしました。
しかし、率直に申し上げますと、そこにはいくつかの大きなハードルが存在します。
保険ブローカーとして営業を開始するためには、法律で定められた高額な営業保証金(本店2,000万円)を法務局に供託する必要があります。また、お客様の受託者としての中立性・独立性を担保し、高度なリスクコンサルティングを提供し続けるための、厳格なコンプライアンス体制や情報管理体制の構築も求められます。
これらは経営者として慎重にクリアすべき課題であり、残念ながら「試験に受かったから、明日からブローカーになります」と即座に移行できるほど簡単なものではありません。
今、お客様にお約束できること
業態転換については、TSIの中長期的な最重要課題として、引き続き真剣に検討と準備を進めてまいります。
ですが、たとえTSIの看板が「保険代理店」のままであっても、私のマインド、そして業務の質は、今日からさらに進化させます。
保険仲立人に求められる「高度なリスク分析能力」「中立的・客観的な視点」、そして何より「お客様の側に立つ」という強い意志。
これらを、明日からの株式会社TSIの業務に、より一層強く反映させていく所存です。
私たちは「保険ブローカーの知識とマインドを持った保険代理店」として、クライアントの皆様の事業と生活をお守りするため、これまで以上の価値を提供してまいります。
今後とも株式会社TSIの挑戦に、ご期待いただけますと幸いです。 引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社TSI 代表取締役 船着 久稔



