おはようございます。TSI船着です。
CROの事故と言えば、被験者の健康被害よりもクライアントへの「経済損失賠償」がほとんどです。
保険商品でリスクをヘッジするには「業務過誤」を担保する保険である必要があります。
どんな事故があったか。
〇モニタリングが正確に行われずに、成果物が使えないために試験をやり直すことになった。(億単位の賠償)
〇被験者が集まらずに試験が出来なかった。(査定中)
〇施設でモニターが誤って医療器を破壊した。
〇データを取るEDC、USBが原因でシステム障害を起こした。(施設に対する賠償、現在査定中)
そうなのです。
いままでは、CROに対する賠償慣行はあまり聞かなかったのですが、一昨年あたりから出てきたのです。
CROが業務過誤を担保した保険に入ることは当たり前になるでしょう。
グローバルだけで良いと思っていましたが、もうそういう時代ではないようです。
上記事故例のクライアントは全て日本社です。
サイバー攻撃を受けることも考えられます。これは、取引先から経由してくる場合もあります。
調査費用(フォレンジック)に数百万円かかることも。
全てを保険で賄うことは難しいかもしれませんが、認知しておくことが重要だと思います。
規模の小さいCROは、保険加入を「クオリティの根拠」として伸びている会社もあるのです。
ビットになった時に、保険加入の有無が判断基準になることが意外でしたが、現代では当たり前なのかもしれません。
サイバー攻撃は弊社でも考えられ、調査費用を負担できないので保険に加入しました。(笑)
今日もよろしくお願いします。