おはようございます。TSI船着です。
ICCC(国内治験管理人)をCROが受託した場合のに加入する保険の話です。
二つの選択肢があって、単発で加入するのであれば依頼者同様の「治験PL保険」CRO業務や、クライアントに対する経済賠償も担保するのであれば「ライフサイエンス賠償保険」になります。
「ライフサイエンス賠償保険」はICCCも担保するので、CRO社では加入されるところが圧倒的に多いです。
ICCCは、基本的にクライアントは外国企業になりますので、契約書に「経済損失を与えた際の賠償保険加入」が後ろの方に書かれている場合が多いです。問題は裁判管轄地で、日本国内であれば保険料はそれほど高くなりません。北米が裁判管轄地となると保険料はだいぶ高くなります。
これは訴訟リスクが高いことが原因です。
あと、懲罰賠償とか、他にない文化みたいなものも保険料アップの要因です。
もっとも、保険料は受託費用の見積もりに入れる場合が多いですから、「日本で試験をやるコスト」として理解されることがほとんどです。
保険料を見積もりに入れないで進めると、最後に保険料で利益が減ってしまったりすることもあります。
保険加入は契約書に書いてあるので、コストが合わないから「未加入」でいると最悪、「契約違反」みたいに言われる場合もあるのです。
ICCC以外でも海外クライアントとの契約前に、ご相談いただければ安心だと思います。
よろしくお願いします。