みなさまこんにちは。
寒い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。
本日は、治験または研究における、被験者への「IC」と保険について書いてみます。
IC=同意書。
依頼者、または医師がきちんと、被験者に対し行う行為と、メリット・デメリットについて説明をして、そのことに「同意」(理解をしたことが前提)したとして署名を貰うものです。
くどくど書いても仕方がないので、健康被害が発生した際に被験者、または家族から訴えられたものとして、次のような例があります。
○被験薬→点眼薬
○被験者→成人
○健康被害→失明
この治験に「失明することがあります」とは書かれていませんでした。
実際、失明することは想定外でしたし、因果関係もついに明らかになりませんでした。
結果、賠償金が支払われることになります。(保険金で)
どうでしょう?
ICに「失明の危険がある」と書けますでしょうか?
おそらく被験者が集まらない・・・という事態が起こるかもしれない。
わたくしが拝見した多くのICには、ネガティブなことも書かれていますがポジティブな内容や期待が多く記されているような気がします。
しかし、保険会社的には、ICの記述内容はとても重要視しています。
(国内損保はあまりみないようです)
NDAを交わしてからで構いませんので、国内、海外にこだわらず、一度ICを拝見させてください。
保険料の軽減や、引受の可否に影響することも少なくないのであります。