医薬品PLについて(承認、市販後保険商品は変わります)

おはようございます。船着です。

治験PL保険の規定の一番初めに「当局の認可許可を受けるための人試験を対象とした賠償保険」とあります。(各社少し違う文言)
つまり、被験物質と承認後の薬は保険会社目線で見るとリスクが違うので、PL保険も違う商品になります。

問題は、承認市販後の製品を使った試験で、どちらのPL保険が適当か?ということですが、ヒト試験であれば「臨床研究賠償保険」またはChubb社の「ライフサイエンス賠償保険」治験なら「治験PL保険」となります。
プロトコルによる、施設での「試験」であれば、市販後に加入している「医薬品PL保険」で賄えるのかはグレーゾーンです。
絶対にダメ!というものではありません。また、治療の延長であれば、「医師賠償責任保険」で補償できると考えてます。

ただ・・・ 健康食品とか、とくほとか、市販後の一般PL保険で試験が行われていることがありました。
保険会社がどういった理解なのか不明ですが、ダメだと思います。
「過剰摂取の安全性試験」だったのですが、一度に20錠飲ませて「健康被害が出るか」を確認するプロトコルでした。
一般のPL保険と明らかにリスクが違いますよね。

Chubb社のライフサイエンス賠償保険は、フレキシブルで、phase2で承認が下りた場合でもそのまま製造物責任を補償します。
この辺りは、代理店としてもありがたいことです。

いずれにしても、代理店とは試験中でもそれ以外でも連携しておく方がいいと思います。

メガファーマで、保険会社の理解不足で不味いことに…
ごめんなさい、この話は書けません。

よろしくおねがいします

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医師主導治験と企業治験

おはようございます。船着です。

医師主導も企業も治験ということであれば、被験者の健康被害に責任を持つという点では不変です。
GCPに定められた通りに計画して、届を出せば良いのですが、側面で色々な違いが出てきます。

IRBでの検討も自大学で行われるものに対する「提出資料」と企業治験を行う場合の「提出資料」に差があることもあります。
具体的に、保険の「付保証明」が必要かどうか。ということです。
もちろん、間違いではないです。
被験者に対して倫理、実利において責任を果たすことが出来ればGCPに違反していることにはならないからです。

保険商品で、賠償責任の金銭面を補う場合、医師主導も企業も保険会社(代理店)とは、理想的にはプロトコル作成段階からコンタクトすることが望ましいと考えています。

PMDAに届けた後に保険商品で対応できない補償内容が書かれていて、IRBで指摘され、うやむやになることが たまにあります。
アメリカでは、バイオ協会の中に「提携?保険会社」が存在します。
つまり、リスクに対しては「引き受け役」も事前参加して「一枚岩」になって対応する文化です。

コストも大事ですから、保険会社にきちんと事前説明して、適正な保険料と補償内容はいずれの治験や臨床研究でも理解していただくことが大事なことだと思います。

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海外での治験のメリットとデメリット

おはようございます。一週間お休みをいただき、キャンピングカーで九州 長崎の「神崎鼻」本州最西端を踏破し、5年越しの本州、東西南北踏破を成し遂げてまいりました船着です。

さて、簡単に海外治験のメリット・デメリットをご案内します。
メリット。
被験者が集まりやすい
コストが安い(場所によります)
※国によって様々ですので、ほかのメリットは個々ご案内します。個人的にはオーストラリアが良いと思っています。

デメリット
どうやるのかわからないですよね?
CRO任せになることが多い。
保険の手配が分からない。
コストが妥当なのかわからない。
※簡単に言うと、「不明な部分が多く、心細い」ということが多いです。

わたくし個人的にも「国内治験」が可能であればよいと思います。
ただ、健康保険制度や、様々な理由からやむを得ない場合は「海外治験」も選択肢だと思います。

保険は、国内損保には「補償特約」が無いので、保険商品で「海外治験」を担保することは無理です。
担保可能な保険会社の選択が必要となります。

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海外治験の補償責任

おはようございます。船着です。

海外治験の場合、補償ガイドラインは何を用いるのか。
これは、国によって違います。

無い国もあります。

イギリスのABPIガイドラインが、個人的には良いと思います。
補償内容をフェーズで分けているのです。
医法研ガイドラインですと、健常人と患者で分けられるのですが、試験によってはフェーズ1に患者が入ることもあるので。

また、賠償とほぼイコールの内容ですので解りやすいと思います。

日本の依頼者には「もっとポジティブな補償にしないと・・・」と要望される場合もあるのですが、海外の試験で、倫理委員会や、現場から指摘されたことはないです。
つまり、ABPIガイドラインがスタンダードで、日本や韓国が手厚いということです。

もっとも、背景が異なります。
日本で補償を充実させないと「被験者が集まらない」という側面があります。健康保険があるからかもしれません。
海外では、治験に参加することで、最新の治療(本当はそうではないのですが)という考えをする方が多く、また被験者自体の分母も多いので あまりポジティブな補償でなくても症例数は確保できるようです。

コストも安いですよ。
ただ、外国です。注意しなければならない点もありますので詳しくはご質問ください。

あ!
明日から、1週間「自然災害の調査」で地方に行きます。
ブログはお休みいたしますので、よろしくお願いいたします。

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海外クライアントからの「保険付保確認」

おはようございます。船着です。

まず、文化が違う???
契約書で、たいがい相手方に保険付保(種類も含めて)書かれてきます。

この、保険種類の確認が難しいです。
mobile Insurance なら解りますね。自動車保険です。
professional liability 専門的業務の賠償保険です。
これ、日本では一つの保険商品では存在しないと思います。(弁護士とかライフサイエンス以外ではあります)

例えば、CRO業務を包括している賠償保険。Chubbのライフサイエンス賠償保険ですが、カバレージABCD全ての契約で担保できるものです。

最近、海外のクライアントから「保険の契約状況」を確認されるCROや会社が増えています。
日本では、契約相手先に「どのような保険に入っているか」(PL保険は確認しますね)あまり頓着しないですよね。

文化の違いだと思います。

だから、勘違いや思い込みで、意味の違う保険に入っていて最悪「契約と違う!」なんてクレームになる場合もあるのです。

いま、その資料を書き込んでいます。
従業員に対する賠償保険の加入有無まで訪ねてきています。

不明な点があれば相談してください。
無料で対応します。

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臨床研究の補償について

おはようございます。船着です。

臨床研究法に医療費、医療手当の補償担保が盛り込まれました。

保険会社によっては、特約担保できない、または消極的な会社があります。

つまり、法律に保険会社の商品が追いついていない場合があるのです。
これは、保険会社の努力不足なのか、法律を作る際に「リスクの引き受け役」の保険会社と調整が足りなかったのか・・・

その辺はさておいておいて、保険会社により引き受け判断が違うので注意が必要です。

不明な点はお問い合わせください。

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小規模の治験、研究、医師主導 保険料コスト

おはようございます。台風凄かったですね。大丈夫でしたか?船着久稔です。

さて、臨床研究法が出来てから、規模の小さな試験の問い合わせが多くなりました。

おそらく、ひながたの実施計画書に「保険付保」について、書いてしまったので、IRB等で確認されての問い合わせが多いようです。

そもそも論ですが、被験者に対する健康被害に対して倫理的に問題のない対応を取れれば良いのですが、解決はたいがい「お金」になるために、その能力を「保険商品」の購入(契約)で担保するわけですから、潤沢な資金があって、賠償能力があるのであれば「保険契約」は必要ありません。

小規模でも大規模でも同じことです。
ただ、なかなか…「エビデンス」ということになると(IRBとかで) 難しいわけですから「保険契約」をして「付保証明」を「根拠」とするわけです。

小規模でリスクが極めて少ない治験、研究(開発費も少ない)または医師主導でスポンサーがいない場合などは、保険料コストも容易に捻出しがたいですよね。
言い方は悪いですが、「付保証明代」に近い性質の保険契約も少なくありません。

症例数が少なく、期間も短かければ、保険料もそれほど心配することもないと思います。
ちなみに、最低保険料3万円で(国内損保)大丈夫な場合もあります。

先日、相談いただいた依頼者の方も ずいぶん安心されておりました。
どうしても、治験や研究の「賠償保険」というと高いイメージですよね。

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治験保険 臨床研究保険 見積もりに必要な資料とタイミング

こんにちは。船着 久稔です。

いつも見積もりのご依頼をありがとうございます。
最短、即日試算します。

さて、臨床試験の見積もりに必要なもは下記の通りです。
〇保険会社の質問書(代理店からメールで送ります)
〇プロトコル
〇ICF

質問書のフォームは各社それぞれ違いますので、お手間をおかけします。

免責薬剤や、事項もありますのでご相談ください。

保険会社によっては、18歳未満が被保険者となる場合、引き受けの判断に時間を要します。
妊婦が対象の場合も同様です。

見積もり依頼のタイミングは、治験であればPMDAへの相談が固まり、ドラフトでもプロトコルが出来たぐらいが良いでしょう。
スケジュールを考えれば、PMDAの審査に1カ月その間に施設IRBと続きますから。

臨床研究も、同様の考え方で逆算して「見積もり依頼」されるのが良いと思います。

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国内治験管理人の保険(ICCC)

おはようございます。船着 久稔です。

CROで国内治験管理人業務を受託しているところがあると思います。
どんな保険に入っていますか?

基本的には、海外の依頼者に代わり「被験者健康被害」に責任を持つわけですので、健康被害を担保した保険に入っていないとPMDAかIRBで指摘されると思います。

国内損保のCRO保険ですとICCCは補償対象外ですので、別途受託CROを契約者とした「治験PL]に加入して付保証明を提出します。
Chubb社の保険ですと、ICCCもCRO業務とみなし補償範囲とされ、プロジェクト名を記した付保証明が発行されます。

ICCC増えてますね。
なんでもお問い合わせくださいね

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治験や臨床研究、保険に不案内…(当然)

おはようございます。船着 久稔です。

当然なのですが、研究者や開発の方々に、賠償保険商品に精通している方は極めて少ないと思います。
保険会社、保険代理店も同様で、試験や業界の事情に精通している人間も少ない実情です。

こんなことがありました。

PMDAの届けが翌週、施設IRBが3週間後、試験開始が1か月半後…
ここに、保険契約をオーダーいただきました。

怒られるかもしれませんが、特に医療機器の依頼者さんは「治験」に不案内なことが多いです。
IRB提出資料に「保険の付保証明」があることは一般的ですから、CROから賠償保険の必要性について案内していただいた方が良いと思います。
依頼者さんは「IRB提出資料」に「保険付保証明」を見つけて、「なにそれ?」となり、CROに確認して「あ、手配をお願いします」で混乱しているケースが散見されます。

おそらく、1週間以内の見積もり、保険契約→付保証明発行→IRBのような感じになると思います。
どれだけの保険会社と代理店が対応できるでしょう。
相当少ないと思います。(弊社は大丈夫です)

今回は、ぎりぎり間に合いそうです。

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